意外と知らない野球用語:打率その1

S:ねぇねぇ、野球の打率について教えてほしいの。

A:打率とは、野球の最も有名な指標の一つで、【安打数÷打数】で導かれるんじゃ。

S:安打数はヒットのことで、打数は打席に立った回数のことね?

A:いいや、少し違う。安打数はヒットであっておるが、打数は打席に立った回数ではない!

S:え!?

A:君が言っているのは、打数ではなく、打席数のことじゃ。打数とは、打席数から四死球(フォアボール、デッドボール)、犠打(送りバント、犠牲フライ等)。打撃妨害(捕手が打者のバットに触れる等の行為)を除いた数のことをいう。

A:例として、C選手のとある試合の結果が、以下だった場合を考えてみよう。

・第1打席:三振

・第2打席:ヒット

・第3打席:ホームラン

・第4打席:フォアボール

・第5打席:レフトフライ

・第6打席:犠牲フライ

この試合のみの打率を考えると、打席数は6だが、打数は第4打席のフォアボールと第6打席の犠牲フライを引いて、となり、安打数は第2打席のヒットと第3打席のホームランを合わせてなので、

打率は2÷4=0.500となり.500と書く!意外と知らない人が多いぞ!

ちなみに!打率が.300を超えている選手はとても優秀。

S:なるほど!よくわかった!打数ってよく聞くけど、打席数とは違うんだね。打率って野球中継でよく表示されるし、大事な値なんだね。

A:その認識で間違ってはいないが、打率には欠点もある。

S:え!?